私の贅沢煮
まだ越畑に引っ越しして来る前、知人を訪ねて越畑に通ってきていた頃のこと。家を建てる土地を探していて、あちこち候補地を見せてもらっていた時に、地主さんとお話ししていたらお隣さんが訪ねてきて、炊いたんやけど裾分けにどうぞ、と持って来られた裾分けの裾分けに頂いたのが、初めて食べた” 贅沢煮 “でした。沢庵の古漬けをけだし(塩抜き)してこんにゃくと一緒に炊いてあって、地味な煮物だけれど、人の手のかかった素朴な味わい深さにちょっと感動したのを覚えています。
この地味なおばんざいを” 贅沢な煮物 “というのが不思議な感じですが、わざわざ塩して漬けた沢庵を再び塩抜きして味付けして炊き直す、その手間と調味料が贅沢煮の名の由来とか。
越畑に引っ越しきてからは、沢庵そのものをいただくことが増えたので、冬の終わりには古漬けになった沢庵で自分で作るように。見よう見まねで作っていましたが、ちょっとすりごまを入れたり、お酒の代わりに酒粕を入れたりするうちに、我が家の贅沢煮が出来ました。見た目が地味なので、小口に切った分葱と唐辛子を添えて。
今回使用した器はこちらです
白釉オーパル鉢
径13.5cm×15cm 高さ8cm
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