白茄子のラザニア

今回のスケッチはアブルッツォにいくんだと言うと、ローマの仲良しの友だちが私も行こうかなと言う。彼女とは学生の時以来の友だちで、もうン十年の付き合いになる。ローマに行けは泊めてくれるし、彼女の実家ははイタリアでの私の家族のようだった。でも旅行に一緒に行くのは初めて。けれどなんの不安もない。4泊5日のアブルッツォの旅。
旅の始まる少し前に、友だちのサンドラがアブルッツォに実家が有って、週末帰省するから彼女の家でcenaを一緒にしようと言ってるって連絡が入った。同じくアブルッツォのラクイラに住む、ローマの友人も来るという。いっぺんに旅が、知らない街に行く旅ではなく、親しみ深いものに変わる。
アブルッツォは日本では知名度が低い土地で、その土地についてかかれた書物もガイドブックも皆無らしいので、勝手に誰も知らない秘境の地に行くような気がしていたけれど、ローマのこんな身近にアブルッツォが有ったのだと実感する。
週末のcenaにラクイラのピエルルイジが持ってきたのは、プーリア風マンマの茄子のラザニア。早速シチリアルーツのVivianaとレシピの違いの掛け合いが始まる。みんながそれを笑って聞き流している。そんな時間が愛おしいアブルッツォの旅。
今回使用した器はこちらです
白釉皿
径22.5cm 高さ3cm
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