フィノッキの花とオルヴィエート
いつも行くファーマーズマーケットで、”きたあかり”の新じゃがを見つけました。” きたあかり” は “栗じゃが” なんて別名もある、ホクホクのじゃがいもの品種です。茹でてオリーブオイルと塩とフィノッキの花をまぶして食べたい!と即購入。小さいサイズがまた可愛い。
この食べ方を教えてくれたのは、イタリアオルヴィエートのアパートの大家アンナリータでした。オルヴィエートはローマから少し北にある崖の上の城壁都市で1時間もあれば端から端まで歩けてしまう小さくて可愛い街です。夫のスケッチ旅行で訪れた数年前、城壁の外に宿を取りま した。大家の家の階下がベッドルームが二つある広いアパルトメントになっていて、ベランダからオルヴィエートの街が望めるなんとも贅沢な立地。大家のアンナリータは私と同い年で、子どもも同い年。そして夫君が獣医師と共通の話題も多くすぐに打ち解け滞在中にすっかり仲良しに。
1週間滞在して出発する日の朝、彼女が息子を連れて別れの挨拶に来てくれました。その時持ってきてくれたのが小さな小瓶に入れた黄色い粒々の粉、乾燥させたフィノッキの花でした。茹でたじゃがいもに合うよ。日本に持って帰ってね。ぼくの好物なの。息子さんのシャイな笑顔がささやかな思い出です。
今回使用した器はこちらです
月日釉スープ皿
径18cm 高さ4.5cm
この記事へのコメントはありません。