うちの定番ビーフストロガノフと古い料理本のこと
牛肉が有るとたまに作ろうと思うのがビーフストロガノフ。実際にロシア料理として食べたことがないので、本当にこれがそう呼べるのかはわかりませんが、具材は牛肉と玉ねぎとキノコ、トマトなどなど。りんごやレーズンを入れたりもします。仕上げには生クリームやサワークリームを添えて。牛肉は焼肉用の肉を拍子切りにしたり薄切り肉を使ったり。塩コショウして小麦粉をまぶし焼き付けてから使います。
元はと言えば、大学生の一人暮らしの時に、たまたま下宿先の近くの本屋で見つけて買った、料理本に載っていたレシピ。キッチンの本棚を探してみたらその本がまだあったことにビックリ!そして笑ってしまったのは、見開きの右のページにビーフストロガノフ、左のページに牛肉の赤ワイン煮が載っていて、今作っているレシピがその二つをミックスしたレシピだった事。やっぱり本来のビーフストロガノフにトマトは入れないのですね。
もう一つの小さな驚きと感動は、肉料理ばかりが載ったその古い料理本の、洋風料理を担当さ れたのが ” 川上のぶ ” さんという女性だった事。誰だろうと調べてみて、その方のレシピで有ることも、その方がどういう方なのかも全く知らずに手にした料理本だったけれど、本格的で知りたいことが全部書かれていて、作り方自体が今見ても古びていないので、今までに幾度となく整理し処分もしてきたキッチンの本棚から捨てられることのなかった理由に納得したのでした。 川上のぶさんは、戦後50歳でフランスに渡り、ホテルなどで修行を積んだのちに帰国し、女性として初めてホテルオークラの厨房に立ったフランス料理研究家の草分け的存在、だそうで、かなりのご高齢まで東京で料理教室を開かれていたようです。
なんとまぁ!
この古い料理本、大切に取っておこうと心に誓ったことでした。
今回使用した器はこちらです
白釉シチュー皿
径20.5cm 高さ4.5cm
トルコ釉シチュー皿
径21.5cm 高さ5cm
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