ブロッコリーをイタリア風に
日本ではブロッコリーは歯応えがあるくらいに茹でるのが一般的。だから、イタリアのトラットリアで初めて食べたブロッコリーは衝撃でした。
色が変わるくらいクタクタに茹でてあったのですから。 最初の頃は歯応えのある方が絶対いいと思っていたのに慣れ?って不思議。イタリアで暮らすうちにこれも美味しい、いやこれが美味しいと感じるようになりました。もちろんクタクタに茹でるには彼らなりの理由があって、そもそもイタリアと日本では土壌も水の質も違うので、野菜のアクが強いのです。しっかり茹でてアクを取り切らないと美味しくないわけです。
帰国後は再び歯応えのある茹で方に戻ってしまったのですが、時々ふと懐かしく、クタクタの ブロッコリーを思い出してイタリア風に茹でてみたりします。
作りながら脳裏に浮かぶのは、ローマの友だち家族に連れてもらったトラステベレのトラットリア。落とした照明と物静かな年配の給仕。下町っぽい賑やかなお店では無いけれど、何を食べてもおいしかった。
コントルノ(付け合わせの野菜)は注文してから料理してもらうのではなくて、奥のテーブルにいろんな種類の調理済みの野菜が並べてあって、好きなだけ取ることができてそれはそれで嬉しかったっけ。
その時の味を思い出して、しっかり茹でたブロッコリーをたっぷりのオリーブオイルと塩で味付け。アクセントにちょっとだけアーモンドダイスを乗せてみました。
もう一品はポタージュに。クタクタに茹でたブロッコリーに牛乳と少しのコンソメ、塩少々。 最後に生クリームを。息子が一口飲んで、ザ、ブロッコリーやな。
今回使用した器はこちらです
白釉鉄縁皿
径18.5cm 高さ2.5
白釉碗
径10.5cm 高さ6.3cm
白釉マンガン碗
径12cm 高さ5.6cm
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