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グリッシーニ フォカッチャ イタリアのパンのこと

グリッシーニとフォカッチャ

お正月に帰省していた息子が作ってくれたグリッシーニとフォカッチャが美味しくて、作り方を聞いて見様見真似で作ってみました。

今では日本でもすっかり定着したイタリアパンですが、実は本場のイタリアではその地方によって主食に食べられるパンが違っていたり、同じものでも呼び方が違ったりします。 グリッシーニ(細長い棒状のクラッカーの様なパン?)はローマやミラノでも食べられるけれど、私のいた頃はローマで自家製のグリッシーニを見かけた記憶はあまりありません。お店で作った自家製グリッシーニを初めて食べたのは、トリノでした。各テーブルに置いてあって、好きなだけ食べれたような、、、。お料理が来るまでにワインのおつまみにポリポリと食べてその後リゾットを食べたっけ。

冬の寒い日にトリノ近郊のリボリ城(castello di rivoli )現代美術館を訪れた後、トリノの街中のアーケード(portico)を散歩して。トリノの街はキラキラとしてお洒落で、バールで食べた小さなドルチェ(お菓子)が宝石のように綺麗だったことを思い出します。トリノの街中にporticoが廻らされているのは、王様が街を歩くのに濡れないようにするためなのだそうですよ。

さてフォカッチャのこと。 フォカッチャと言えばリグーリア州が発祥とご存知でしたか?リグーリア州はジェノバを州都とする地中海の海岸線に弓なりに伸びる州です。語学留学でリグーリアの小さな港町サンタマルゲリータに二度滞在した縁で、ここには今も親しくしている友だちがいます。
初めてこの地に滞在した時、フォカッチャはリグーリアのものだという彼に、ローマにもフォカッチャはあるよと言って、それは似て非なるものと言われたっけ。フカフカで厚さが5センチ近いフォカッチャは確かにローマの噛みごたえのあるフォカッチャとは似て非なるもの。逆にローマでフォカッチャというとピッツァビアンカ(何ものっていピザ)と言い直されたりします。
リグーリアには街のあちこちにFOCACCIERIA(切り売りフォカッチャの店)があって、語学学校の行きしなに一切れ買って齧りながら学校に向かったこと、寮で同じ部屋だったユリアーナが、いつも” これが好きなの “と玉ねぎ味を買ったこと。毎夕泳いだ海の香りと共に思い出します。

さて自作のフォカッチャは? 美味しくはできたけれど、オリーブオイルの浸みたふわふわの食感にはまだまだ。リベンジします!

フォカッチャのサンドイッチ

グリッシーニ

 

今回使用した器はこちらです


白釉オーパル長皿
幅13.3cm  長さ30cm


白釉台皿
径20cm  高さ2cm


黒釉台皿
径26cm 高さ2cm

白釉銅縁デカンタ
白釉銅縁デカンタ
径9.5cm 高さ14.5cm

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